民際協力活動
- ▶︎ WE21ジャパンの民際協力活動
- ▶︎ WE21ジャパンの民際協力活動の基本的な考え
- ▶︎ 現場での民際協力・交流:フェアトレードによる支援
- ▶︎ 経験交流事業:国境を越えた市民同士のパートナーシップで平和な社会を目指す
- ▶︎ 国内支援
WE21ジャパンの民際協力活動
●WE21ジャパン・グループへの寄付金や資源循環活動の収益から活かされる民際協力
WE21ジャパン・グループは、みなさまからの寄付品を「WEショップ」で販売しその収益で世界中の国と地域での環境、生活向上、医療保健、教育、人権などの分野で活動するNGO団体への助成支援活動を行っています。
2021年度は、WEショップの収益・寄付・募金などから、世界20の国と地域、82団体の132プロジェクトへ、18,265,544円を支援することができました。
WE21ジャパンは、活動の広報や、現場での活動のサポートでWEショップの活動を支えています。
●地域NPO助成支援実績一覧
WE21ジャパンの民際協力活動の基本的な考え
1.世界と私たちの暮らしとのつながりを考える
日本の私たちが使うもの、食べるものの多くは、世界各地の生産によって支えられています。 生産地では、一つの場所で大量の食料や製品をつくるために、 住み暮らす人びとの立ち退きや、農園で働く人びとの健康被害などが起きています。 同時に、世界の食料問題が日本の農村・漁村の崩壊、世界の森林問題が日本の山村の疲弊につながるように、世界の諸問題は日本社会の問題にも密接につながっています。私たちの生活を見直すことで、身近な問題や世界で起きているさまざまな問題を解決する道筋をつくります。
2.顔の見える関係をつくる
世界で起きているさまざまな社会的課題に気づき、学びながら、互いの地域を訪問し合い、 課題を分かち合って、長い時間をかけてつながりを深めていく中で、顔の見える友情の関係をつくり、問題の解決のために協働することを目指します。
3.はじまりはアジア地域への支援
現在の日本はアジア地域からの資源や労働力を得て経済を発展させてきました。 また、第二次世界大戦では日本はアジアの国々を侵略し、多くの被害を与えてきました。 こうした歴史への反省から、国と国ではなく、人と人がつながり、交流する中で、 アジアの人びととの信頼関係を築いていくことが、平和な社会につながっていくと考えています。
4.女性を中心に、地域社会全体に働きかける
世界で貧困状態にある人びとの約70%、文字が読めない人の3分の2が女性であるといわれるように、 いまだに女性は社会的に弱い立場に置かれています。
農業、子育て、家事をはじめ多くの労働を担う女性が力を高めていけば、 将来を担う子どもたちを育む大きな力になり、社会を変える力となっていきます。 その際、女性だけではなく、女性も男性も含めた地域社会全体に働きかけていくことを大切にしています。
現場での民際協力・交流:フェアトレードによる支援
WE21ジャパンは、設立から交流を続けてきた、フィリピンの山岳地帯で暮らす先住民族の人びとの活動を、フェアトレードで支えています。
■森育ちのしょうがパウダーのフェアトレード(2010年~)
フィリピンのルソン島北部ベンゲット州の山岳地帯の集落には病院がなく、病気になったら山を越えて町の病院まで行かなければならない、また貧困のため治療費を払うことができないといった課題を抱えていました。WE21ジャパンは、2004年より、住民組織のネットワークNGO「ベンゲット・ネットワーク」とともに、持続可能な農業を通じて生活向上を実現する、住民組織のネットワークづくりを支援してきました。その結果、自立を果たした住民組織が、住民たち自身で、自分たちの健康を守るための薬草療法や鍼灸、マッサージといった保健活動を行えるようになりました。
2009年からは薬草療法として飲まれていたしょうが糖を、フェアトレードで仕入れ、日本で「森育ちのしょうがパウダー」として販売することでの支援に取り組んでいます。先住民族の方々は、森育ちのしょうがパウダーの収益を基金として管理し、地域での保健活動を行っています。
■活動について動画でご紹介しています
・WE21ジャパン活動紹介ビデオ「お買い物をしたら人にも地球のためにもなっていた! 民際協力事業」
■森育ちのしょうがパウダーの商品について
森育ちのしょうがパウダーは下記のWEショップもしくはオンラインストアで販売しております。
・森育ちのしょうがパウダー取り扱いショップリスト(PDF)
・WE21ジャパンフェアトレード通販サイト
森育ちのしょうがパウダーをさらにおいしく楽しむレシピはこちら
・森育ちのしょうがパウダーオリジナルレシピカード(PDF)
WE21ジャパン地域NPOのフェアトレードの取り組み
WE21ジャパン地域NPOでも、それぞれ支援先の人々とつながりを持ち、アジア地域の人びとが作った食品や手工芸品などを公正な価格で仕入れ、WEショップを中心に販売しています。WEショップに関わる日本の人びとと支援先の人びとを繋げ、生産者の生活向上を応援しています。
経験交流事業:国境を越えた市民同士のパートナーシップで平和な社会を目指す
WE21ジャパン及びWE21ジャパン地域NPOが連携するNGOや住民組織とお互いの社会が持つ問題解決の経験や技術的・社会的な知識を 共有するための交流を経験交流と呼んでいます。
コーヒーの森づくり―フィリピン・ベンゲット州トゥブライ郡
コーヒー栽培農家のコーヒー品質向上のための組織強化プロジェクト(2016年~2018年)
インドネシアとフィリピンのコーヒー生産者経験交流
ベンゲット・グリーン・アクション -鉱山跡地の環境回復活動-(2011年~2016年)
足尾で学びフィリピンで活かす!足尾銅山経験交流
日韓オンライン経験交流事業(2020年~)
国内支援
2011年の東日本大震災以降、被災地の人びとへの支援のほか、大震災に伴って発生した原発事故を受けて、その背景にある都市と地域の経済格差、エネルギーの問題などについて、都市に暮らす神奈川県の市民として、暮らしを変えていくためにできることをしています。 また国内の貧困問題へのアプローチとして、WEショップで食品の寄付を受け、フードバンクかながわ等を通して必要な人へ届ける「フードドライブ」に協力しています。