【活動レポート】日韓国際交流フォーラムを開催しました!

環境保全をテーマにオンラインで交流会をしました

WE21ジャパンは、2013年から韓国の慶南(キョンナム)地域自活センター協会と友好協定を結び、研修の機会をつくりながら学びあってきました。今年度は6月24日(火)に「環境保全」をテーマとした「オンライン国際交流フォーラム」を開催し、韓国・日本を合わせ90人以上の参加がありました。私たちの暮らしにかかわるテーマのために予定の3時間では足りない程、多くの情報を交換し、刺激を受ける場となりました。

今回の慶南の報告は、環境保全のために、使い捨て容器の使用を減らし、”多回容器(繰り返し使える容器)”の使用を広げる活動にポイントを絞ったものでした。

韓国では、使い捨て用品の使用が、土壌や大気汚染、海洋生態系の破壊、気候変動などをもたらすことから、プラスチック製品のリサイクルが義務づけられています。対象商品の製造や輸入の事業者が違反した場合には賦課金が課され、多回容器を推進する事業には財政的支援をするなど、国や自治体も積極的に取り組んでいます。

慶南地域自活センターでは環境保全や経済的な無駄をなくすために、積極的にこれに取り組み、使い捨て容器が使われるカフェや葬儀場、保育園、イベントなどで多回容器を使ってもらうよう、リユース容器の洗浄や供給、また保冷剤の洗浄などの仕事づくりを各地域で始めています。その結果、CO2削減に大きな成果を生み出すことができました。また、こうした仕事に経済的弱者を雇用し自立を支援することを通じて、地球環境のために仕事をしているという自尊心も生まれてきているそうです。

一方WE21ジャパンは、WEショップを拠点とする資源循環の活動と、その収益で行う民際協力や共育事業での環境保全活動という2つの側面から発表しました。WEショップでの寄付と販売を通じて地域に資源循環を広げているだけでなく、リサイクル拠点としても故繊維を始め、羽毛、ガラス・陶磁器、廃食油、ケータイや小さな金属など、扱う範囲を広めてきました。地域でリメイクやミツロウラップ作りなどの独自の工夫もされています。

民際協力事業では、鉱山開発問題を契機に環境修復のための事業を行い、コーヒーの森事業では森の再生と同時に農業収入の向上に取り組み、今ではフェアトレードコーヒーとして日本でも販売されています。生活の身近なものを通して意識啓発をはかる開発教育にも力を入れてきました。

WE21ジャパンは、環境・人権・貧困をキーワードに、公正で平和な社会に向けて考え・行動する人を地域に拡げることを目指していますが、この幅広い活動を「環境保全」という視点から見直してみると、これまで意識していなかったことも見えてきました。

これからも互いに学びあいながら、活動に活かしていきたいと思います。

日韓で90人以上が参加しました