【活動報告】慶南地域自活センター協会と来年度に向けた協議を行いました

2022年10月27日~29日にかけて、慶南(キョンナム)地域自活センター協会から2名が来日し、来年度に向けた協議を行いました。
WE21ジャパンは韓国で生活困窮者への自立支援を行うネットワーク組織、慶南地域自活センター協会との友好協定から、貧困支援についてお互いに学び合い、交流する活動を継続して行っています。
最近の取り組みの一つが”地域間交流”です。韓国の慶南地域自活センター協会に所属する組織と日本で活動する生活困窮者の支援に関わる組織の経験交流を実施し、お互いの支援の考え方や活動についての学び合いをしています。現在はチャンニョン地域自活センター、ハプチョン地域自活センターとWE21ジャパン藤沢、コソン地域自活センター、チンジュ地域自活センターとことぶき協働スペースの間で交流を重ねています。そしてこの度、地域間交流を行っている、チャンニョン地域自活センターとコソン地域自活センターのセンター長2名が来日され、来年度に計画されている日本での研修について協議を行いました。また、コロナ禍ぶりの来日となったため、両センターと関りのある団体への訪問などが行われました。

来日の1日目は、WEショップ藤沢店・鵠沼海岸店を運営するWE21ジャパン藤沢を訪問し、藤沢市内での若者への就労支援を行っている団体の紹介等、研修先の紹介が行われました。交流会も行われ、これまでにZoomで顔は合わせていたものの、直接交流することで一段とお互いの友情が深まりました。

2日目は、WEショップとも就労支援事業で連携している、(特非)ワーカーズ・コレクティブ協会を訪問し、同協会が行う、生きづらさを抱える人びとへの自立支援の紹介が行われました。日韓では就労支援に関する制度の違いがありますが、同じように生活困窮者への自立支援を行う団体として、センター長のお2人は興味深く聞かれていました。

その後は横浜市中区寿町で活動する横浜市ことぶき協働スペースを訪問しました。最初に簡易宿泊所が立ち並ぶ寿町を歩き、毎週行われている「炊き出し」の様子を見学しました。日雇い労働者の町から、福祉の町へと役割が変わっていく中で、寿町で住民の方たちと様々なセクターをつなぐという、ことぶき協働スペースが果たす役割について紹介を受けました。寿町の住民の方たちの作品紹介や、デジタルを使った住民参加型ものづくりの活動の紹介も行われ、とても良い経験交流の機会にもなっていました。

来年度は慶南地域自活センターに所属される方々が研修として多数来日される予定です。顔の見える交流を通して、更にお互いの友情を深め、経験交流を行っていきたいとWE21ジャパンは考えています。

WE21ジャパン藤沢との交流の様子
お土産の交換なども行いました(ことぶき協働スペース)